
ブレンドの面白さとは?
ブレンドと聞くと、「バランスよく整える」「いつも同じ味にする」
みたいなイメージが強いかもしれません。たしかに昔ながらのブレンドは、
味の平均化・安定供給・効率化などは大事な目的であったことでしょう。
私たちの扱う希少性高い素材を用いてのブレンドは少し違います。
“整えるため” というより “表現するため”
素材そのものが持つ多様性(産地・品種・精製・ストーリー)に、
ロースターの表現を重ねて、「単体(シングルオリジン)では出せない香味」をつくる。
ブレンドは、コーヒーの多様性を拡張させてくれる。
それは“新たな可能性”につながる行為なんだと思う。
ブレンドづくりの核心は、意外とシンプルで、
“味わいのイメージと素材への理解”
ここが決まらないまま配合率をいじっても、たぶん迷子になり、
結局、「この辺だろ」ってところに落とし込むこととなる。
・想像力を働かせる(イメージ以上の味はつくれない)
・配合ありきではない(配合は変数、味わいは定数)
・偶然じゃなく、意図的につくる(再現性)
これは簡単じゃない、
なんせ想像力や味わいといった定量化し難い要素を定数とする考えだから。
そんなものに再現性なんかついてくるのだろうか。
しかしながら再現していくのです。そして維持するのです。
あんたの舌が分かっているってか?は?と言われそうですが、答えは、“はい”そうです。
ここはある程度、属人的にならざる得ない。
私たち程度の小規模ではむしろ一人でやらないといけない。
※スタッフとの共有を図るためのコミュニケーションは怠ってはいけない
ブレンドをつくるとき「3階層」で考えるとにわかりやすい。
BASE:土台。甘さ、骨格、厚み、出汁のような旨味の核。
MIDDLE:上下のつなぎ。味の段差をならす。
TOP:記憶に残る香り。フルーツや花みたいな要素、ブレンドの性格の決定づける。
この見立てがあるだけで、ブレンドは急に“料理”みたいに捉えられます。
とはいえ、前提として多くのコーヒー飲体験が求められる。※多くの食体験も意味をもってくる
頭で考えたイメージも、素材の理解も、最後は“飲んで確かめる”しかない。
ただし、ブレンドを思案するとき闇雲に飲んでも良い事はない。
・イメージを立てる※想像・思考し言語化する
・素材を理解する※ように努める。情報をインプットしアウトプットまでもっていく。
・試して、決めて、再現して、維持する
(思考→試行→決定→再現→維持→試行→決定→再現→維持)
初期段階でしっかりといイメージが固っており、
さらにはそれが言語化されたものであれば、
その後の試行、決定、再現、維持のサイクルをスムーズに回すことができる。
少々手間はかかる。
これを一年中回していく。
「素材に勝る技術なし」という最優先のポリシーを念頭に置きながらも、
「コーヒーは農作物である」という不確実性を前にして、
これがブレンドの味わいを維持するための最善案であると信じています。
おもしろそうでしょ。
大変な乱文、失礼しました。
山田


