ホンジュラスより「サン・ファニーヨ」リリースです。
セントラルアメリカといえば素晴らしいコーヒーが産出される国々がひしめいています。
グアテマラ、エルサルバドル、ニカラグア、ホンジュラス、コスタリカ、パナマ。
当店でもグアテマラ、コスタリカは常にラインナップの中心に位置し、エルサルバドルやパナマ、ニカラグア、ホンジュラスなどそのシーズンで個性の光るコーヒーを扱ってきました。
そんな中ホンジュラスです。
個人的に中米エリアの中でもその価値を見出すまでに時間を要した国です。
ホンジュラスは「軽い」という印象を以前は常に持っていました。
グアテマラのアンティグアやコスタリカの高地産に比べボディが弱いと感じていました。
ホンジュラスの良いモノはパカス(品種)のなかにあり、ふわりと軽くて上品、白い果実を想起させる。これがホンジュラスの上モノだと固定観念に駆られていたことを反省しています。
それくらい昨年ご紹介した「ロス・デルンボス ティピカ」が素晴らしかったのです。
しっかりとした酸があり、深入りでもビクともしませんでした。
他の中米産地をも凌ぐカップの良さを体感しました。
そして今回の「サン・ファニーヨ」です。
これも素晴らしいですね。
ロースト段階から幾層にもわたる香りの応酬で、香りからも甘味を存分に感じ取れました。
2ハゼの段階でみせるダークブラウンは特有の茶褐色が印象的でした。
香りの時点でキャラメリーな印象が強く、口に含むと何とも言えないハニースィート。
中米でも屈指のカップクオリティだと思います。
程よいボディで飲みごたえもあります。
このようなコーヒーを体験すると、ホンジュラスコーヒーのさらなる可能性に期待してしまいます。
エリアはインティブカ県。サン・ファニーヨは集落を指します。
この集落の小農家たちのコーヒーです。
高品質マーケットにはこれまで登場することのなかった産地です。
私もこれまで扱ったことのないところです。
アクセスの悪さなどから素晴らしい環境を有していてもなかなか陽の目を見ない良質なコーヒーがあるのでしょうね。
今後のホンジュラスにが離せない!!