
コーヒーの味わいの本質は、紛れもなく「素材そのもの」にあります。
テロワールとバラエティ、精製プロセスとトレーサビリティによって裏付けられたカップクオリティ。
プロセシングメソッド、焙煎のプロセス、抽出のメソッド・・・・・・・。
それぞれのレイヤーにおける試行錯誤の積み重ねは、この10年でも確かな進化と成果を見せている。
しかし一方で、そうした多層的な要素が、
“素材”という本質をかえって曇らせてしまっているようにも感じます。

いまや外的な諸属性が極めて充実し、それらが市場での評価を左右する時代。
だからこそ、内在的な素材のポテンシャルそのものに対する「信頼」こそが、真の価値を帯び始めています。

結局のところ、「美味しさ」は“素材”に収斂する。
私たちの取り扱うコーヒーの価値は、その信頼性によって、これからさらに上昇していく。
それは確信です。
山田


